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TEDxAizuwakamatsu 代表インタビュー

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2016年9月18日に末廣酒造嘉永蔵にて開催されたTEDxAizuwakamatsu 代表の杉井雄汰さんに色々と話を伺ってみました。

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杉井雄汰さん。現在会津大学コンピュータ理工学部3年。1995年に兵庫県神戸市に生まれる。

– TEDxをやろうと思ったキッカケは何ですか?

TEDxKobeの舟橋さんと敏郎さんにお会いしたことです。元々高校生のときにTEDを知り、これが福島にあったらいいのにな、と思いながら福島にある会津大学に入学しました。そこで様々な経験をしていくのですが、アルバイトで務めていたベンチャー企業の社長さん、今回の(TEDxAizuwakamatsuの)共同代表の山寺さんですけれど、彼がTEDxKobeの舟橋さんと敏郎さんに繋げてくれたことがキッカケです。

tedxkobe

TEDxKobe Organizerの舟橋健雄さん(右)とCo-Organizer鈴木敏郎さん(左)

– 初めてお会いしたときはいつですか?

ぼくが大学1年の頃なので、2014年の夏ですね。神戸出身なので帰省していたタイミングでお会いしました。地元で活躍する彼らの情熱こそ僕の原点であり、今日まで支えられた1つの大きな柱です。

– 開催までの間は何をされていましたか?

とにかく他のTEDxに体力がなくなるまで様々な立場として経験させて頂きました。スタッフとしても参加者としても。大きなイベントになるので、スタッフと言っても様々な役職もあって1人が見れる場所って限られているんですよね。どれもやりがいのある大きな仕事です。

– 最も印象的だったTEDxはどこですか?

やっぱり地元神戸のTEDxKobeです。元々僕自身、地元という限られた狭いコミュニティが大嫌いだったんですよ。それも理由に遠い東北の地へ来たのですが。

幼稚園の頃から高校まで、出会う人間は高々数百人程度で18年間のうちに飽きてしまいました。それだけ狭いコミュニティの中に閉じ込められていた印象が強いです。

– 今では神戸のことは好きですか?

大好きです。その理由がTEDxKobeです。地元神戸に対してとてつもなく熱い人ばかりが集まっていた。将来の街のビジョンをあらゆる人たちが語っている。これほど面白い場所はないだろうと。

だから僕自身、神戸もTEDxも両方好きにしてくれたキッカケがTEDxKobeだったんです。

TEDxKobe2015 Closing

TEDxKobe2015 Closing

– その経験を経てTEDxAizuwakamatsuを開催しようと思ったわけですね。

そうです。元々はTEDxFukushimaで開催しようと考えていたのですが、TEDの規定するライセンス規約に基づくと市町村単位でしか名前を名乗ることが出来ないので、TEDxAizuwakamatsuにしました。

しかし、町中に「ならぬことはならぬものです。」と書かれているような色の濃い町は他にないですし、この盆地の中にこれほど多くのコンテンツが眠っているとは知りませんでした。結果的には第1回目としてTEDxAizuwakamatsuでよかったと思っています。

会津若松駅前に立っている什の掟

– 今回のイベントでどんなところに苦労しましたか。

今回は第1回ということもあり、本当に手探り状態ではじまりました。メンバー集めから資金集め、時間はかかりましたが「コミュニティの成長」を実感できたいい体験でした。

今回は会津大生だけでなく、東北大学や慶應義塾大学、東京大学の方々にもスタッフとして参加してもらいました。会津をはじめ、東北を代表して「TEDxコミュニティの成長」を促すことができたことはとても誇りに思います。

Speaker&Staff

2017年春初開催予定のTEDxTohokuUniversityのスタッフの方々にも、ここで得られた経験を持ち帰ってもらいました

– イベントが終了して間もない今、何が最も印象的でしたか?

開催して感謝されたことです。特に地元の人たちに。

個人的には一種の恩返しのような想いで開催していたんですよ、実は。神戸から何の縁もなかった会津にやってきて、地元の方々にお世話になって、これまでの活動の中で本当に色々と支えてもらいました。せっかくこれだけ素晴らしい土地なのだから、何か関西人として恩返しができないだろうか。そう思い、福島・会津の広める価値あるアイデアをTEDxにのせて世界へ発信したかったのです。

ある意味自分がやりたかったことに対して、感謝されると不思議な感情を抱きます。次に自分は福島・会津のために何ができるだろうか。今はずっとそんな考えに浸っています。

tedxaizuwakamatsu

– 次回以降の目標は?

TEDxの目標は「広める価値あるアイデア」を届けることです。
もちろん今回ご登壇頂いたスピーカーの方々には限られた制約の中で、素晴らしいトークをしていただきました。ただそれを支えるスタッフはもっと設計できる部分があったのではないか、と感じています。イベントとして第1回目のメモリアル感が否めなかった、と言いましょうか。もし100人リミットがなければスタッフの力量不足でさらに大きな問題に発展していたでしょう。

そのような反省を次の計画しているサロンなど小さなイベントを通じて、個人の成長につなげるのはもちろん、「福島をアイデアでつなげていく」ことも念頭に入れつつ、年に1度のイベントを徐々に拡大して開催していきたいですね。

– 他のTEDxも掲げる「コミュニティの成長」に、TEDxAizuwakamatsuとしても本領を発揮していくということでしょうか。

日本全国色々なTEDxがあり、そこにはコミュニティが必然と存在し、TEDxAizuwakamatsuとは異なる良さがあります。しかし福島が震災を経験したことや、私自身が他のTEDxの持つ独特のコミュニティに参加していることもあり、外からの良さと内側としての良さ両方を、福島の地に合う形で魅せていければと考えています。

– 具体的には?

例えばTEDxKobeのトークの中には、神戸に住んでいる人だからわかる特別な意味合いが隠されていることがあります。世界に対してだけでなく、そのTEDxの存在する内側のコミュニティにも刺激を与えられる、そういう場所にしていきたいのです。

– 今回のテーマは “Open your eyes” でしたが、福島内へのこだわりを考えてつけられたのでしょうか?

そうです。「あなたの目よ、開け!」という意味だけでなく、「あなたの会津よ、開け!(Open your Aizu)」という意味も持たせていました。無茶な掛詞ですがね(笑)
元々はこの地にいる中高生に対して投げたかったんですよ。やはり将来の会津・福島の像は、今の子どもたちに託されています。せっかく世界で1つしかない地元に住んでいるのだから、その間に地元で世界の最先端をいくアイデアとビジョンをTEDxで持ち帰ってほしいな、と。欲を言えば、新たな会津を創り出すプレイヤーになってほしいなと思っています。

いつか将来、この場で登壇する日が来てほしいと思います。そのために、単なる一発屋のイベント開催でなく、福島のビジョンを長期的に出せる「広める価値あるアイデア」をあらゆる分野から発信していきたいです。

– ビジョンとありましたが、アイデアとはどう違うのでしょうか?

アイデアは情報ですが、ビジョンは具体的な歩むべきステップです。「広める価値あるアイデア」となると、人々の価値観を変えてしまうほどの力があります。そこにビジョンという具体的なステップを含むことで、夢に手足のついた次なる行動へ繋がります。それこそ、今の福島に求められているのではないでしょうか。

– 今回のイベントでは大半のスタッフが大学生と聞きました。これにはどのようなこだわりがあったのでしょうか。

これも先ほどの話に繋がってくるのですが、今回のイベントのスタッフは何らかの形で福島に関わりのある方を中心としています。言い換えると、将来の福島を背負っていく情熱とやる気に満ち溢れた方ばかりです。そんな熱意も持っている学生の活躍の場がないのはおかしいじゃないですか。これだけ変革を求められている場所においては余計に。

「福島で最も元気があって、面白い場所はどこだ」と言われたら「ここだ!」と言えるような場所にしたい。それがスタッフのモチベーションになっています。やっぱり面白いとやりたくなりますからね(笑)

– なるほど。本当にお話を聞いていて面白そうなので、また次回もある際はぜひインタビューをお願いします!

こちらこそ!よろしくお願いします。

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公開日:2016年9月24日 更新日:2016-11-10 ©